英検®の面接で頭が真っ白になるのが怖い。あがり症の私が二次の前に知りたかったこと
英検®の面接で頭が真っ白になったら、その時点で落ちるんじゃないか。一次に受かってから、そのような不安をお持ちではないでしょうか?
私もあがり症なので、面接の前は不安でいっぱいでした。
でも、二次で言葉に詰まりやすい場面はほぼ決まっています。そこで何を言えばいいかを前もって決めておけば、その不安を減らすことができます。
それに一度何も言えなくなったからといって、面接はそこで終わりにはなりません。
英検®の面接で、なぜ頭が真っ白になってしまうのか?
英検®の面接で頭が真っ白になるのは、慣れていないシチュエーションに放り込まれて、脳みそを「次に何が起きるか」に使ってしまうからです。
次に何を聞かれるのか。いつカードを裏返すのか。
そこに脳みそを使ったまま、残ったわずかな余裕で正しい英文を作ろうとする。だから口が止まってしまいます。
ちょっと想像してみてください。
面接委員に “What do you like to do on weekends?” と聞かれたとします。
「週末か。読書……いや、もっとちゃんとした答えのほうがいいかな。そもそも『読書』って英語で何て言うんだっけ」
答えを選び直しては英語に直しているうちに、10秒、15秒と過ぎていきます。気づいたときには、何を言おうとしていたのかも分からなくなってしまいます。
身に覚えがあるのではないでしょうか。
では、友達に「週末って何してるの?」と聞かれたらどうでしょう。
10秒も固まる人はいませんよね。「だいたい家でゴロゴロしてるかな」と、口が先に動くはずです。
慣れているシチュエーションだからです。
知らない部屋で知らない大人を前にすると、同じ質問を日本語で聞かれたとしても、スムーズには言葉が出てこないものです。英語なら、なおさらです。
ただ、英検®の二次で固まりやすい場面はほぼ決まっています。
- 1
カードを裏返したあと
3級・準2級 No.4・5/準2級プラス・2級 No.3・4
カードに答えが書いていない。自分のことや意見を、その場で組み立てる。
- 2
Yes / No のあと
準2級・準2級プラス・2級(3級は No.5)
「Why?」「Please tell me more.」と続けて聞かれ、理由を探して止まる。
- 3
質問が聞き取れなかったとき
全級
聞き返していいのか迷っているうちに、時間だけが過ぎる。
- 4
3コマの説明の話し始め
準2級プラス・2級 No.2
準備は20秒。カードに書かれた最初の文を言ったあと、1コマ目の一文が出ずに止まる。
どこで固まりやすいかが分かっていれば、そこで使える一言を言えるようにすることができます。
※自分の級で何をどの順番で聞かれるかは、3級の面接・準2級の面接・準2級プラスの面接・2級の面接のページに記載しているので、気になる方は参考にしてみてください。
英検®の面接で黙ったら、何秒で減点されるのか?
何秒までなら大丈夫なのか、気になりますよね。
何秒黙ると減点されるのか、具体的な秒数は日本英語検定協会から公表されていません。
ただ、協会の3級の試験内容のページには「質問に対して答えている途中で、口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進む場合があります」と示されています。
ネットでよく見る「10秒黙ったら減点」「3秒以内に何か言え」という数字は、協会の試験内容のページには出てきません。
だから本番で秒数は気にしない方がいいです。
秒数を数え始めると、それに気を取られて、かえって言葉が出にくくなってしまいます。
私がいちばん避けたいのは、答えの途中で口ごもったまま次の質問へ進まれて、その問いで話す機会ごとなくなることです。
協会は評価の観点のひとつに「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」を挙げていて、アティチュードという採点項目として知られています。
だから、詰まりそうな時に使える一言を準備しておき、コミュニケーションを取り続ける姿勢を見せることが大事なのです。
言葉に詰まりそうになったら、何と言えばいいのか?
言葉に詰まりそうになったら、考えている間は “Let me see.”、聞き取れなかったら “Pardon?” と言う。答えは結論から話します。
考えている間は、それを声で伝える
質問のあとに何も返ってこないと、面接委員にはこちらが考えているのか、聞き取れなかったのか区別がつきません。
考えていることを声で知らせるために、詰まったら必ずこれを言う、という一言を一つだけ決めておきましょう。
私なら “Let me see.” をよく使います。
一つに絞るのは、頭が真っ白になったときには新しい言葉を思い出せないからです。本番で探しても出てきません。
だから練習のたびに、詰まったら必ず言う。そうやって口ぐせにしておきましょう。
聞き取れなかったら、遠慮なく聞き返す
聞き返したら減点されると思って、聞こえなかった質問を前に固まってしまう人がいます。
でも協会は2級の試験内容のページで、質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた聞き返しなら減点の対象にはならないと示しています。減点の対象になるのは、不自然に聞き返したり、くり返し聞き返したりした場合です。
聞き取れないまま当てずっぽうで答えると、質問とずれた答えになってしまいます。
聞こえなかったときは、一度 “Pardon?” と言ってみましょう。
短くていいから、まず一文で言い切る
何を聞かれるかは当てられません。
だから当てにいかずに、どんな質問でも最初の一文だけは出る型を持っておきます。私は質問の形ごとに、最初の一文をこう決めています。
| 質問の形 | 最初の一文 |
|---|---|
| 自分のことを What で聞かれる(3級 No.4 など) | 質問の動詞を使い、I から一文で返す |
| “Do you think …?” で意見を聞かれる(準2級・準2級プラス・2級) | まず “Yes, I think so.” か “No, I don’t think so.” |
| 3コマのイラストの展開説明(準2級プラス・2級 No.2) | カードに印刷された言い出しの文を読み、1コマ目のことを過去形で一文 |
さっきの週末の質問なら、表の一行目のとおり “I like to read books.” と一文で言い切ります。
そこに “It helps me relax.” と理由を一つ足せば、立派な回答です。
3級や準2級の No.5 で “Yes.” と答えたあとに “Please tell me more.” と言われたときも同じです。“I often cook with my father on Sundays.” のように、いつ・誰とするのかを一つ足すだけで良い答えになります。
意見の問題で言葉に詰まる人は、たいてい本当の自分の考えを言おうと頑張ってしまう人です。
でも本心が決まっていなくても、理由を言いやすいほうを選んでしまってかまいません。
“Do you think fewer people will read paper books in the future?” と聞かれて「本当はどっちだろう」と考え始めたら、そこで止まってしまいます。
もし迷うのであれば、先に “Yes, I think so.” と決めてしまいましょう。“Why?” と聞かれたら、理由を2文で言います。
理由は自分の身の回りで見たことで十分です。たとえば電車でスマホを見ている人を思い出せば、こんな答えになります。
“Many people read books on their smartphones now. They can carry a lot of books on one phone.”
この程度の短い二文で、答えとしては足ります。
最初から長く話そうとしなくていいんです。考えがまとまる前に、一文目を口に出してみましょう。
緊張しやすくても、本番で口は動くようになる
緊張しやすい人でも、本番で口は動くようになります。
あがり症は治さなくていい。緊張したままでも口が動くように、先に練習の回数を重ねておけばいいんです。
人は緊張すると、練習でやったことしかできなくなります。
参考書の回答例を読んだり、頭の中で答えを考えたりするだけの準備では、実際に声に出したときにどこで詰まるのかが分かりません。本番で初めてそれに気づいても、その場で立て直すのは難しいものです。
だから練習は実際に声に出して、時間を計ってやりましょう。
もうひとつ大事なのは、本番に近い形で練習することです。
答えを紙に書いて読み上げたり、回答例を見ながら答えたりする練習は安心できますよね。でも本番では、メモも回答例も見られません。
最初は見ながらでもかまいません。慣れてきたら、何も見ずに答えてみましょう。
とはいえ、本番に近い形を一人で作るのは難しいものです。質問をしてくる面接委員の声も、こちらの答えを待っている間も、一人では再現できません。
受験生だったころの私にも、本番の流れを一緒に通してくれる相手がいませんでした。一人で問題集を読んでいても、実際の流れはイメージできませんでした。
そこで、本番の流れのまま一人で面接練習ができるアプリ「英語検定面接」を開発しました。よかったらインストールしてみてください。
本番で一問答えられなかったら、もう終わり?
本番で一問答えられなくても、面接はそこで終わりません。
1問答えられなければ不合格という決まりは、協会の準2級の試験内容などのページでは示されていません。
次の質問へ進まれたら、答えられなかった一問は忘れてください。
それを考え続けていると、その後の質問に集中できず、さらに失点を大きくしてしまうことになるかもしれません。
もし二次で落ちても、次回以降の申し込みで一次試験免除を申請すれば、二次試験から受験することができます。
前回の面接で答えに詰まってしまった人は、どの問題で固まってしまったかを覚えているうちに、その形の質問で使える一言を決めておきましょう。
次の二次で同じ形の質問が来ても、落ち着いて話し始めることができるはずです。
よくある質問
英検®の面接で、何秒黙ると減点されますか?
何秒で減点という基準を、日本英語検定協会は公表していません。協会のページにあるのは、質問に答えている途中で口ごもるなどして応答が滞ると、次の質問に進むことがあるという案内です。言葉に詰まりそうになったら、秒数を気にするより先に "Let me see." と声を出して、考えていることを伝えましょう。
英検®の面接で1問答えられないと、不合格になりますか?
1問答えられなければ不合格という決まりは、協会のページにはありません。それに二次試験で不合格になっても、次回以降の申し込みで一次試験免除を申請すれば、二次試験から受験することができます。
英検®の面接で聞き返してもいいですか?何回までですか?
協会は、質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた聞き返しなら減点の対象にならないとしています。回数の基準は公表されていませんが、不自然な聞き返しや、くり返し聞き返した場合は減点の対象になります。聞き取れなかった質問に一度 "Pardon?" と聞き返すのは、ためらわなくていい聞き返しです。
英検®の面接で日本語を言ってしまったら、どうすればいいですか?
協会は、面接委員とはすべて英語でコミュニケーションを行うとしています。思わず日本語が出たら、そこで止まらずに、すぐ英語で言い直して続けましょう。